作業工数30%削減!環境に優しい緩衝材活用で得た成果

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開発の経緯

今回ご提案をさせていただいたお客様は、企業のアクションプランとして「持続可能な資源の利用」を掲げていました。そこで、環境に配慮された包装資源の中でも、機能性に優れ、再生可能資源で注目されている緩衝材『パルプモールド』による設計提案事例をご紹介いたします。

パルプモールドとは?

古くから卵パックや食品容器など身近な製品によく使われていましたが、近年環境配慮素材として再注目されています。パルプモールドは、古紙やサトウキビの搾りかす(バガス)など、廃棄物をリサイクルして製造しており、使用後は何度でも再利用が可能です。また、全て植物由来の原料を使用しているため、万が一自然界に流出した場合でも、環境に悪影響を与えず自然に還ります。
環境配慮に十分適した一面をもっていますが、性能の面でも、軽量かつ頑丈で、いろいろな形に設計ができる頼もしい特徴を兼ね備えているのがパルプモールドです。

改善事例

改良前・お客様のお悩み

素材:発泡スチロール
設置数量:3

・機械メーカーでありOEM生産を担う企業として、環境改善活動に貢献できるものはなにか模索していた
・発泡緩衝材を3点使用していたため、梱包作業の工数がかかっていた
・環境配慮に特化した資材に変更したいが、コストがかかると懸念していた
・落下や振動などの評価試験に通用する強度を再現できるか不安だった

改良後

素材:パルプモールド
設置数量:2

・緩衝材を発泡スチロールから環境配慮に特化したパルプモールドに変更
・緩衝材の数量を3点から2点に減少させたことで、梱包作業の工数を30%削減
・発泡スチロールは製品が引っ掛かり、製品を定位置に置くのに時間がかかっていたが、パルプモールドはスムーズに型にはまるため、梱包時間の短縮につながった
・環境に配慮した資材は通常の資材に比べて単価が高い傾向にあるが、適切なサイズ設計を行うことで、面積を減らしコストを抑えつつ、十分な強度を持つ緩衝材の設計
・懸念していた評価試験に無事合格

環境配慮に適した緩衝材ご検討のお客様へ

当社では、環境配慮に適した梱包資材の使用に加え、作業工数も配慮しお客様の製品に合わせた包装設計が可能です。本提案をいたしましたお客様も、企業全体でサステナビリティ活動に注力されております。
我々は、お客様の環境活動目標を達成するために、梱包資材の選定や適切な包装設計を通じてご提案いたしますので、ぜひ、当社までご相談ください。

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