マテハン機器の変更による輸送業務の改善

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マテハン機器の変更による輸送業務の改善

医療機器メーカー様(以下A社様)で、マテハン機器の変更によりトラックの積載効率が向上し、トラック台数削減、輸送費削減、搬入作業効率化を実現した事例を紹介します。

改善の背景

取り扱い製品

A社様の取り扱い製品は、本体と付属品から構成されている大型医療機器です。

改善前

製品は当社の倉庫から全国の病院・クリニックに輸送され、現地にて製品の搬入と開梱作業、廃材の撤去作業を行っていました。

・製品を多数出荷しており、一度の輸送に複数のトラックを使用する必要があったため、輸送費がかかっていました。
・製品はそれぞれパレットに載せて輸送していたため、トラックの荷台にはデッドスペースがありました。
・輸送先にて、製品をトラックの荷台から台車へ移し替える作業を行っており、開梱作業と廃材の撤去作業に時間がかかっていました。



A社様より『永続的な輸送費削減』と『開梱作業の効率化』のご相談があり、当社としても物流の2024年問題とSDGsの対応としてどのような改善提案ができるか考え、輸送時に使用するマテハン機器の変更を提案しました。

改善結果

改善後

パレットを使用した時のデッドスペースを無くすため、カーゴテナーを活用できないかと検討しました。付属品のサイズと荷台の幅を考慮し、カーゴテナーのサイズをW1100×D800×H1700mmに選定しました。

・付属品をカーゴテナーにまとめることでトラックの積載効率を向上させ、トラック台数を減らしました。
・カーゴテナーへの積み替え作業は当社の倉庫で行い、輸送先での作業を容易にしました。
・カーゴテナーのまま搬入が可能なので、荷下ろしや開梱作業、廃材の撤去作業の負担を減らしました。
・輸送先での作業工数の削減により、トラックの待機時間を減らしました。



改善効果

・トラック台数の減少により、輸送費が年間で約27%削減しました。
・カーゴテナーへの積み替え作業を当社の倉庫で行うことで、輸送先での作業時間が約28%削減しました。
・輸送先での工数削減により、ドライバーの待機時間が約26%削減しました。

輸送先からは「カーゴテナーに付属品がまとまって入っていることで、バラバラになっていた製品を探すことがなくなり、搬入の際に指示なく作業を行えるようになった」「廃材もカーゴテナーに入れられるので廃材の撤去作業が容易になった」と称賛の声をいただきました。

サンリツの改善事例

カーゴテナーの活用による『永続的な輸送費削減』と『開梱作業の効率化』の両方が実現できたことで、A社様からも高い評価を得ることができました。今後も『輸送先での荷下ろしの簡略化』や『トラック積載効率向上による輸送費削減』を行い、さらなる改善を進めていきます。当社ではお客様のニーズに沿った物流改善の提案をいたします。物流コストの削減等でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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