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包装設計の主な事例

当社がこれまでに手掛けてきた包装設計の事例をご紹介します。お客様の製品1つ1つにオリジナルの設計を施すため、事例も様々です。

医療機器の梱包改善


環境負荷低減と検品工数削減
RFIDタグを利用したリターナブルBox

インプラントや手術用器具等の販売をしている医療機器メーカー様は、出荷時に大量のダンボールBoxを使用しており、未使用の医療機器は返却されてくるという往復サイクルが構築されていたため、ワンウェイのダンボールBoxをリターナブルBoxへ変更することを提案しました。

お客様の要望

 往復サイクルで使用する梱包箱の改善

  • (1)年間約50万ケースのダンボールBoxを使用しているが、環境への影響を意識した梱包箱に変更したい
  • (2)一つでも作業工数を削減し、工程の改善を図りたい
  • (3)変更後の梱包箱は、折り畳みが可能で取り扱い易いもの
  • (4)製品がどこへ出荷されているかのトレーサビリティができる仕組みがほしい

ご提案した包装設計

繰り返し使用でき、環境負荷低減や廃棄コスト削減に寄与できるリターナブルBox

包装設計のポイント

  • (1)ダンボールの製造過程で発生していたCO2が年間約73トン削減
  • (2)・返却される製品が、使用品か未使用品か判別する際の検品工程で工数がかかっていたが、リターナブルBoxにカラータイラップをつけることで開封せずに色で判別が可能になり、1日あたり約8時間分の工数削減
  •    ・工程改善(検品工数削減)の入荷から出荷までのリードタイム短縮による、出荷カット時間の前倒し(2024年問題)に対応
  • (3)組み立てや折り畳みが容易で、軽量であり布地製の取っ手がついているため、取り扱い性に優れている
  • (4)RFIDタグによる資産管理でトレーサビリティが可能となり、データ上で出荷返却サイクルの履歴も確認できる

内視鏡ケースの設計

環境負荷低減 段ボール 仕切りトレイの開発

内視鏡を扱っている医療機器メーカー様の既存の内視鏡ケースは、内視鏡本体を入れるクッションと取扱説明書等の付属品を収納する仕切りトレイの上下2部の内装材で構成されており、内視鏡ケースの環境材料への改善と小型化の依頼を受けました。

お客様の要望

内視鏡ケースを小型化し、輸送コスト低減と環境に配慮した資材での梱包へ見直したい。

  • (1)設計修正により梱包サイズを小さくし輸送コストを低減したい
  • (2)発泡PP製の内装材を環境材料にしたい

ご提案した包装設計

サイズダウンと環境負荷低減に貢献した適正包装

包装設計のポイント

  • (1)内視鏡の突起部を仕切りトレイの梱包材部分に逃がす構造としながら上下方向への固定も兼ね、包装改善前と改善後の容積比で20.7%小型化を実現
  • (2)評価試験への合格が条件であることから、内視鏡を収納するクッションは発泡PP製のままとし、仕切りトレイ部分は再資源化が容易で環境対応に優れている段ボールに変更、更に衝撃にも耐える強度と構造にした
  • (3)梱包サイズを小さくしたことにより積載効率がアップし輸送コストを低減

医療用具の緩衝材設計


工数削減・環境負荷低減を目的とした
緩衝スペーサー

医療用具会社様は、アルミケースを出荷する際、ケース全体をエアー緩衝材で覆っていました。この方法では工数がかかり品質も安定せず、ほとんどの緩衝材は廃棄となるため、環境にも良くない状況でした。そこで今回、工数が削減できて繰り返し使用できる緩衝スペーサーを提案しました。

お客様の課題

工数が削減できて、環境に良い梱包材に改善したい

  • (1)緩衝材の空気入れから梱包まで工数がかかり、品質も安定しない
  • (2)毎月600㎡分のエアー緩衝材がゴミとなっている
  • (3)緩衝材の空気入れ、抜き作業、機器の修理・故障リスクがあった
  • (4)製品のサイズにより外装箱は数種類準備が必要

ご提案した包装設計

 工数削減と廃棄物ゼロが実現、誰でも簡単に梱包可能なプラダンスペーサー

包装設計のポイント

  • (1)スペーサーをセットするだけで誰でも容易に梱包でき、品質も安定する仕様
  • (2)繰り返し使用できるのでゴミもなくなり環境負荷低減
  • (3)梱包時間短縮、空気入れの故障リスクもなくなり、工数大幅削減
  • (4)バンド留めにしたことで製品全てのサイズに使用できるので、外装箱の種類を問わない
  • (5)使用しない時は重ねて保管できるので、保管スペースを取らない設計

工具用兼用梱包箱の設計

日東工器株式会社様
トルクリアクションアームの兼用梱包材

製品A,Bと共通部品Cの出荷を予定。ACとBCの組み合わせで出荷する際に、共通の梱包材一式で出荷できるようムリムダのない兼用梱包材設計を作製しました。

お客様の要望

新製品の梱包材を、以下の4つの点を加味して設計してほしい

  • (1)梱包材の共通化
  • (2)ムリ、ムダのない梱包容積
  • (3)落下試験クリア
  • (4)オール段ボール材

ご提案した包装設計

デッドスペースの利用で梱包容積が大きくならずに、製品の保護機能も確保した段ボール梱包

包装設計のポイント

  • (1)外装箱、組み込み式の上下緩衝パッド全てをダンボール材で設計
  • (2)落下試験をクリアするために、製品A,Bと共通部品Cが接触しないよう仕切りパーツを設計

精密機器の包装設計でお悩みの方はお気軽にご相談ください!

製品によって包装の仕様は異なりますので、知識を持った包装設計の専門チームにぜひお任せください。

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